2025.2.21 スポニチ
https://news.yahoo.co.jp/articles/17c5597726cef7ed3757e3fbb31992afcff89adc
プロボクシングで男女を通じて史上初の世界3階級4団体統一王者となった女子5階級制覇のクラレッサ・シールズ(29=米国)が、マリフアナの陽性反応により地元ミシガン州で資格停止処分となった。ロイター通信が20日に報じた。
シールズは今月2日、同州フリントで行われたWBC女子世界ヘビー級王座の防衛戦およびWBA・IBF・WBO同級王座決定戦でダニエル・パーキンス(米国)に3-0で判定勝ち。プロデビューから16戦全勝(3KO)とし、スーパーウエルター級、ミドル級に続き3階級目となる4団体統一王者となった。しかし、試合後に採取された「口腔液サンプル」に世界反ドーピング機構(WADA)が禁止しているマリフアナの成分が検出され、同州コミッションが州内での競技出場を停止した。
同コミッションは「プロボクサー資格を持つシールズの行為は、プロボクシングの誠実さ、公共の利益、プロアスリートの福祉と安全に対する脅威である」とコメント。資格停止処分を与える権限を持たないWBO(世界ボクシング機構)は、シールズに対して説明を要求した。同コミッションも懲戒処分が必要か判断するため独自の調査を行っている。
シールズはアマチュア時代に12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪でミドル級2連覇を達成し、プロではスーパーウエルター級、ミドル級、スーパーミドル級、ライトヘビー級、ヘビー級で世界王座を獲得。先週、SNSに「クリーンなアスリートが勝つ」と投稿していた。
WBC(世界ボクシング評議会)のクリーンボクシングプログラムに基づき、シールズとパーキンスはボランティア反ドーピング機構(VADA)の検査を受けていた。