2024.7.19 ボクシングニュース
https://boxingnews.jp/news/109122
あす20日、両国国技館で開催される「Prime Video Presents Live Boxing 9」の計量が19日、東京ドームホテルで行われた。WBO・S・フライ級タイトルマッチは、王者の田中恒成(畑中)がリミットの52.1キロで合格したが、挑戦者12位ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)が2.9キロ・オーバーの55.0キロ。2時間の猶予が与えられたがギブアップとなった。
ロドリゲス陣営のパコ・ダミアン・プロモーターによると、順調だったロドリゲスは17日水曜日の練習中に体がけいれんし始めた。水分を摂って翌日にいくらか回復したが、これにより体重が増加。18日はトレーニングをしたもののまったく汗が出ず、計量当日の午前中も動き、サウナにも入ったが成果はなし。1回目の計量後、2時間の猶予を与えられて走り出したが再びけいれんが起きて減量を断念した。これを聞いた田中陣営が試合開催をあきらめた。
ロドリゲスと一緒にランニングをし、サウナに入ったというパコ・プロモーターは「こんなことは今まで一度もなかった。プロモーターとして恥ずべきこと。なんとか試合をしたかったので病院には行っていない。今はホテルで休んでいる」と説明した。
畑中ジムの畑中清詞会長は「うちとしても2階級も上の選手とやらせるわけにはいかない。悪い例を作ってもいけないと思った」とキャンセルの受け入れを説明。「恒成も6月に40度の熱を出して10日ほど休んだ。そこから作り直すのに苦労した。それにしても1週間前に来日して3キロオーバーとは…」と首苦渋の表情だった。
JBCによるとWBOは挑戦者が体重超過で試合をし、王者が負けた場合は王座が空位となる。同じ条件で他の3団体は王座を失うことはない。
イベントは前評判は上々で、18日までにチケット8000枚が完売、当日券の発売がなくなった。イベントの模様はアマゾン・プライム・ビデオがライブ配信する。1試合なくなり、試合開始は18時になった。
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